脳卒中の後遺症による四肢の痙縮(けいしゅく)に対する新しい治療法として「ボトックス療法」が行われています。筋肉の緊張を抑え、動かしやすくしたり、痛みを軽減させるような作用があります。この他に、顔面けいれん、眼瞼けいれん、痙性斜頸などにも行われます。
初回受診時は、症状の確認とボトックス治療の適応を判断し、目標を設定します。治療を行うことになれば、ボトックスの投与日を決めて初回投与が行われます。症状の経過を観察し、次回投与日を決定します。通常ボトックス治療の効果は3ヶ月から6ヶ月持続しますが、その後消失します。治療効果を得るためにはしっかりとした目標を設定し、継続していくことが重要です。