タバコが身体に悪いことはよく知られていますが、習慣的な喫煙をやめることは困難なことです。タバコをやめたくてもなかなかやめられないのは、ニコチンに強い依存性があるからです。そのため治療が必要な病気とされ、自分の意思だけではなかなかやめられるものではありません。専門医師と薬の力を利用して治療を行います。
治療は一人ひとりに合わせたアドバイスを受けることができ、また、一定の条件を満たせば健康保険が適用され医療費の負担も軽くなります。
お問い合わせや、受診のご予約はご連絡下さい。
外来看護師にてご予約たまわります。>>>電話番号:092-947-0040
※2021年9月13日現在、医薬品メーカーより全国への処方薬供給が保留となっております。
供給再開まで新規での禁煙治療を受け入れておりません。
健康保険を使った治療では、12週間(約3ヵ月)で5回の治療を行います。
治療のスケジュールは以下の通りです。
初回の診察で、次の4つの条件を確認します。
これらの条件にすべてあてはまれば、健康保険を使って禁煙治療がうけられます。
- ただちに禁煙しようと考えている
- ニコチン依存症のスクリーニングテストが5点以上
- ブリンクマン指数(1日の喫煙本数×喫煙年数)が200以上(35歳以上の方のみ)
- 禁煙治療を受けることを文章により同意していること
(受診時に直筆サインが必要です)
※過去1年以内に健康保険を使った禁煙治療を受診していないことも条件です!
< ニコチン依存症のスクリーニングテスト >
各設問に対し、「はい」または「いいえ」を選択してください。
「 はい 」の合計が5点以上でニコチン依存症と判定されます。
設問内容 | はい (1点) |
いいえ (0点) |
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Q1. | 自分が吸うつもりよりも、ずっと多くタバコを吸ってしまうことがありましたか。 | ||
Q2. | 禁煙や本数を減らそうと試みて、できなかったことがありましたか。 | ||
Q3. | 禁煙したり本数を減らそうとしたときに、タバコがほしくてほしくてたまらなくなることがありましたか。 | ||
Q4. | 禁煙したり本数を減らしたときに、次のどれかがありましたか。 ・イライラ ・神経質 ・落ち着かない ・集中しにくい ・ゆううつ ・頭痛 ・嘔気 ・胃のむかつき ・脈が遅い ・手のふるえ ・食欲または体重増加 |
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Q5. | 上の症状を消すために、またタバコを吸い始めることがありましたか。 | ||
Q6. | 重い病気にかかったときに、タバコはよくないとわかっているのに吸うことがありましたか。 | ||
Q7. | タバコのために自分に健康問題が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか。 | ||
Q8. | タバコのために自分に精神的問題(注)が起きていると分かっていても、吸うことがありましたか。 | ||
Q9. | 自分はタバコに依存していると感じることがありましたか。 | ||
Q10. | タバコが吸えないような仕事やつきあいを避けることが何度かありましたか。 |
(注)禁煙や本数を減らした時に出現する離脱症状(いわゆる禁断症状)ではなく、喫煙することによって神経質になったり、不安や抑うつなどの症状が出現している状態。
< ブリンクマン指数 >
ブリンクマン指数が200以上も保険診療の条件です。
※35歳未満はブリンクマン指数200以上の条件を満たしていなくても禁煙治療が可能です。
一日の平均喫煙本数 | これまでの喫煙年数 | ブリンクマン指数 | ||
× | = |
・ 12週間(計5回)の治療費用の合計(目安)です。
・ 金額には、診察代・処方箋代・処方薬代が含まれます。
処方薬 | 3割負担 | 1割負担 | 自費(全額負担) |
貼り薬 | 約13,000円 | 約4,300円 | 約43,000円 |
飲み薬 | 約19,000円 | 約6,300円 | 約63,000円 |