理事長だより 第二十二回 「ボディ・スナッチャー」
ようやく梅雨も開けてまいりましたが・・・・2016年6月の走行距離は113kmでした。半年間で合計875kmです。単純に倍にすると1750kmなので、目標の1900kmには足りませんね。後半、気を引き締めたいところです。
1956年に制作されたアメリカのSF映画に、Invasion of the body snatchersというのがありました。ボディ・スナッチャー・・・・体の強奪者。小さな町の開業医が学会から帰ったら、一見いつもと変わらない町の人々が何かいつもと違う・・そんな感覚にとらわれる。実はいつの間にか町の人々は未知の生物に体を乗っ取られていたというものでした。
先日、当直明けで家に帰って近くの公園にランニングに出かけました。暑さが厳しくて今日はそんなに距離は走れないかな?と思いながら走っていると、普段通りにたくさんの人が公園には来ているのですが、「何かいつもの公園とは違う」そんな不思議な感覚にとらわれました。人の質感と言いますか違和感を感じてよくよく観察していると、
スマホを片手に立ち止まったり、歩いたり、はたまた自転車に乗りながらフラフラしながら・・そんな人たちがあちらこちら、そこここに。親子だったりカップルだったり、若い男の子の集団だったり一人だったり、女の子だったりおじさんだったり・・・・御年配の方はいませんでした。
不安になって顔見知りの人に「今日はなんかおかしいですよね?」と話しかけると・・・・なんとみなさんポケモンのゲームをしている人たちだそうで・・・。歩きスマホは危ないと言われていますが、確かに今日はそこら中にそんな人達がたくさんいて、走っていると接触しそうになって危険でした。
帰ってその話をしたら、子供が通っている塾では塾内でポケモンゲットは禁止と言われたとか・・・流石に病院でやる人はいないだろうけど、三野原病院の敷地内ポケモン禁止を宣言するべきか?!・・・レアキャラが出たとかツィートされようものなら、きっと大変な事態になるだろうし・・・次は妖怪とか幽霊とか妖精とかお宝とかご当地キャラとか、同じようなシステムで出てきてスマホゾンビが益々増えそうな予感。
しかし、たかがゲームです、意味のないデータのために人の大切な時間を奪う強奪者・・・タイム・スナッチャー。みなさん気をつけましょうと強引に最後は結んでみました。
7月22日(金)に上町地区の地域の方々に当法人の役割や取り組み、施設を知っていただくために三野原病院とささぐり泯江苑の見学会を開催しました。
上町には旧病院(現:支援センターみのはら)がありましたので、当院の事はご存知の方が多かったと思います。外来やリハビリテーションでお見かけするお顔もちらほら見え、自然にスタッフも会話がはずみました。今回は、午前中は歯科、病棟、喫茶室の見学とリハビリテーション室で歩行、握力、下肢周囲の計測を行い、筋力または身体能力の簡易評価を行いました。
施設を見学された方からは、
「旧病院よりもずいぶん広くて明るい雰囲気になっていて驚きました」
「リハビリテーション室が開放感があってよかったです」等の感想をいただきました。
お昼は、当院栄養科でこだわりの食材を使い、丁寧に心をこめて作られた外来治療食を提供いたしました。皆さんの美味しかったという声が何よりの励みになりました。昼食後は、身長・体重・血圧・血管年齢・血糖値を測定し自身の健康チェックを行い、最後は、ささぐり泯江苑で通所リハビリテーションを体験して見学会を終了しました。
私たちは皆様に一番近い病院・施設でありたいと願っておりますので、今後も地域の方々に、当法人をより身近に感じていただける見学会を開催していく予定です。
見学会にお越しいただいた上町いきいきサロンの皆様、ありがとうございました。