泯江苑にて身体拘束廃止研修会が開催されました。

1月17日(水)福岡県介護保険課主催による身体拘束廃止研修会が泯江苑にて開催されました。この研修会は、近郊の病院や特養、有料老人ホームなど高齢者介護に関わる施設の代表が集まり、身体拘束廃止における取り組みや工夫を学んで、各々の施設で活用するという趣旨があります。

転倒事故を防ぐための離床センサー設置や、ベッド就寝では転落の危険性がある方への畳部屋活用というものは、もうすでにどこの施設でも実施されており、そこから先の工夫や新たな取り組みに興味津々。泯江苑2F認知症専門棟で行われているハッピータイム(夕方レク)。夕方から眉間にしわを寄せ、不安で落ち着かれない方が増えるため、その時間を皆で笑顔で楽しく過ごして頂きたいと取り入れているものです。お馴染み水戸黄門の歌に合わせてのオリジナル体操。曲が流れると自然に一点集中。これが毎日の習慣となり、夕方の不穏者が減少した報告をしたところ、質疑応答が多くありました。人としての尊厳を奪う身体拘束。昔は、動かないように体を縛ったり、つなぎ服を着用したりすることが当たり前のように行われていました。時代と共に意識も変わり、抑制しないための方法をどこの施設も日々模索しています。意見交換会では、職員教育の取り掛かりとして、抑制されている方の気持ちを知ろうと疑似体験を実施し、利用者の気持ちに寄り添える職員を多く根付かせたいと話は盛り上がりました。何をどうするにしても、現場職員の知恵次第。身体拘束廃止における意識を現場の末端まで浸透させ、日々研鑽していこうと参加者一同気持ちを一つにして会を終えました。

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ハッピータイム(夕方レク)等の発表の質疑応答風景