透析室で『災害対策シミュレーション』を開催しました。
9/27と10/6に、透析室で災害対策シミュレーション研修とデブリーフィング(研修の振り返り)を開催しました。
近年、未曽有の災害が各地で発生しており、被災地では透析治療を復旧・継続するために医療スタッフやメーカーの方々が奮闘されました。
当院も、多くの入院患者さんが在院しており、自施設で可能な限り治療を継続する必要があるため、昨年から震災に備えた研修に力を入れています。研修では、まず透析治療中の状態を再現し、そこから地震の発生、災害時の透析緊急終了、医師によるトリアージ、避難誘導、避難所での処置までの一連の流れを研修で経験します。研修後には、研修中に撮影した動画を見ながらデブリーフィングを行い、「この対応が良かった」「こうしたら更によくなるのでは?」など、患者さん役、医療者役の双方から意見をもらい、次の研修に繋げています。
また、研修当日は、透析スタッフだけでなく、他の部署からも多くの方に患者さん役として参加してもらい、本当の災害さながらの状況で緊張感を持ちながら実施できました。
実際にシミュレーションすることで、スタッフ各々の苦手分野への気付きや対応力の向上、対策内容の見直しも行え、非常に得るものが多い研修になったと思います。
今後も、様々な研修を通してスペシャリストとしての自覚を持ち、患者さんに寄り添っていきたいと思います。
三野原病院
透析室 臨床工学技士 和田