ささぐり泯江苑は、平成24年より臨床栄養師研修施設となっており、今回、8月1日(月)から9月21日(水)までの約1カ月半、福岡女子大学大学院から臨床栄養師研修生を受け入れました。
臨床栄養師とは、臨床に特化した管理栄養士のことです。資格取得のためには、病院で700時間、介護領域で200時間のインターン研修が必要となります。当苑の研修では、利用者様の栄養状態を知るためにミールラウンド、ケアカンファレンス、行事等への参加に加え在宅訪問を行いました。
研修を受けた研修生からは、
「管理栄養士業務を通して栄養ケア・マネジメントの視点や食事の種類や形態を学ばせて頂きました。利用者さんお一人おひとり身体機能、くせ、性格など違い、”その方”をよく観て知ることで初めてその方にあった栄誉管理やサービスができると感じました。今後は今回の経験を通して学んだ知識、技術を深め自分のものにしたいと思います。
現場でこそ感じることが多く、理解を深めることができました。貴重な経験をさせて頂き、ありがとうございました。」
との感想をいただきました。
カンファレンス風景
9月6日(火)に三野原病院とささぐり泯江苑にて篠栗中学生の職場体験学習が行われました。
三野原病院に5名、ささぐり泯江苑に3名の学生さんが来られ、それぞれの施設でオリエンテーションを受けてから職場体験学習が始まりました。
三野原病院では、リハビリテーション部での物理・理学・作業・言語聴覚のリハビリ説明と体験を行い、その後、病棟でシーツ交換、血圧測定、手浴足浴を体験しました。歯科では、虫歯の模型を一生懸命に削ったり、削った所に薬を塗ったりと楽しそうに虫歯治療を体験していました。
三野原病院で職場体験された学生さんからは、
「看護の「看」は手でさわり、相手の「目」を見て接する事が一番印象に残りました。」
「リハビリについて、一人ひとりに工夫がされていると知り、知らなかったリハビリの方法が知れてよかったです。」
等の感想をいただきました。
ささぐり泯江苑では、利用者様の作品を飾る意味や施設が何を大切にしているかなどの説明を興味深げに聞いていました。普段見ることの少ないリクライニングの車椅子にも乗ってみました。左の手足のみでの車椅子操作、使い方や注意点等をクイズ形式で説明を受けていました。その後は、通所リハビリテーションの利用者様と共にリハビリテーションやレクレーションに参加。自分たちを受け入れてくるのかと不安もあったようですが、孫やひ孫の年齢に近い中学生に喜んでくれる利用者様との触れ合いに笑顔がでていました。
ささぐり泯江苑で職場体験された学生さんからは、
「将来、介護職に就くことは、全く考えていませんでしたが、今日すごく楽しかったので大人になったらここで働こうかなと思うようになりました。」
「職場体験でたくさんの人と話して、とても自信がついたので今後の生活でも自分から先に話しかけて、できる範囲で学んだことを活かしていきたいと思います。」
等の感想をいただきました。
中学生の職場体験、こんな体験から将来、医療・福祉に興味を持ち私たちの仲間となる子が育ってくれることを願っています。
今回の職場体験学習の模様が篠栗新聞にも掲載されています。記事の内容は → こちらから
三野原病院でのオリエンテーション
血圧測定体験
虫歯治療体験
9月6日(火)に篠栗町の津波黒公民館にて健康教室を開催しました。
今回は「サルコペニア」の理解と予防について当院の理学療法士からお話をさせて頂きました。簡単に「サルコペニア」について説明しますと、私たちの身体を支える筋肉は、運動による刺激と食事による栄養摂取により維持・向上されます。ところが筋肉量は加齢により減少しはじめ、身体機能も衰えてきます。このような現象を「サルコペニア」(加齢性筋肉減少症)と呼んでいます。
講話では、「サルコペニア」は日頃のちょっとした心掛けで予防や進行を穏やかにすることができる事や筋力や、全身の筋肉量等を測定することで簡単に評価できることをお話しました。
今後とも地域での健康教室を通じて、皆さまの健康維持に貢献していきたいと考えておりますので、ご希望がある場合はぜひご相談ください。
10月15日(土)に開催されます、泯江堂 秋祭りでは・・・・・
今、一部で話題になっている最新の筋肉量測定機器にて各部位の筋肉量・脂肪量・たんぱく質量等を計測し、「サルコペニア」の有無を無料で判定できるコーナーを設ける予定です。現状の身体の状態を知ることで「サルコペニア」の予防や対策のお役に立つことと思われます。
皆さん是非、泯江堂 秋祭りにお越しいただき、健康コーナーにお寄り下さい。お待ちしております。
「サルコペニア」の理解と予防についての講話
指わっかテスト(サルコペニアの簡易評価)